生贄投票
「不可能じゃないけど、さすがに一人では難しいわね」


「でもやらないと、アタシ殺されちゃう」


環奈はすがるような目で母を見つめる。


「分かってるわ。一人なら難しいって言ったのよ」



「え?」


「お父さんと孝史にも手伝ってもらって、四人で交代ですれば出来るんじゃないかしら」


早百合がそう言った瞬間、環奈の顔がパッと明るくなった。
< 134 / 827 >

この作品をシェア

pagetop