生贄投票
「これってどういうこと?」


環奈は孝史の顔を見る。いかんせん大きな数字ばかりの羅列なので、何だかよく分からないのだ。


「ようするに、クラスのみんなが後何回やればノルマを達成するかの一覧でしょ」


「ああ、そういうことね」


「っていうか、クラスのヤツ全員が、10万のノルマだよね?」


「うん」


「これって……」


「何?」


「みんなやってなくない?」


「えっ!?」


環奈は驚いて声をあげた。
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