生贄投票
『どうしてタップしてくれてないの? ちゃんとやるって約束してくれたよね?』


生贄に選ばれた環奈のことは気の毒だと思ったし、死んでもいいなんて思っていない。

もし選ばれたのが自分だったらと思うと、とても人事だとも思えない。


だけど今華音は、環奈のことをウザいと思った。


メールはすでに見てしまったから、当然相手に既読したことはバレてしまっている。


だけど華音は返事を返さなかった。


(今からやればいいんでしょ!)


華音はしぶしぶ懇願場のアイコンをタップする。


(面倒くさいなぁ~~)


そう思いながら、タップを開始した。
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