生贄投票
同じ時刻。
田野涼花も環奈からのメールを確認した。
涼花は550回ほどしかタップしていない。
最初は真面目にやっていたけど、五時間目の授業が終わって、どこかに行っていた美奈都が帰って来るなり口にした、
神様と思われる人物の名前を聞いた瞬間、涼花は諦めたのだ。
だって……
相手は生きてる人間じゃないのだ。どうやったって、助かる見込みはない。
例え今回必要な回数をこなしたとしても、それがいつまで続くのかも分からないのだ。
もしかしたら卒業した後も、永遠に続くかもしれない。
さすがに毎週10万回を、永遠にタップし続けることは無理なのではないだろうか?
いつまで続くのか分からない投票。だって……
相手は永遠の命を手にした幽霊なのだから……。
田野涼花も環奈からのメールを確認した。
涼花は550回ほどしかタップしていない。
最初は真面目にやっていたけど、五時間目の授業が終わって、どこかに行っていた美奈都が帰って来るなり口にした、
神様と思われる人物の名前を聞いた瞬間、涼花は諦めたのだ。
だって……
相手は生きてる人間じゃないのだ。どうやったって、助かる見込みはない。
例え今回必要な回数をこなしたとしても、それがいつまで続くのかも分からないのだ。
もしかしたら卒業した後も、永遠に続くかもしれない。
さすがに毎週10万回を、永遠にタップし続けることは無理なのではないだろうか?
いつまで続くのか分からない投票。だって……
相手は永遠の命を手にした幽霊なのだから……。