生贄投票
タップをしながら、色んなことが頭の中をグルグル回る。


二階堂ありさの最後の唖然とした顔が浮かぶ。


ごめんなさい先生。ごめんなさい。


いつのまにか涙が零れていた。


死にたくない。死にたくないよ。


怖い。怖いよ。怖いよ……。


もう無理……。

明里はスマートホンを置いた。


そうだ! スマホを解約すればいいんだ。そうすれば投票しなくてすむ。

明日パパとママに頼んでみよう。明里はそう思った。
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