生贄投票
「何でもボットっていう自動でタップをしてくれるプログラムを、タマが作ったらしくて、

それでエルゴンのは自動で数字が増えてるから、エルゴンに頼まなくても、大丈夫になったんだ」


「それじゃあアタシ……」


「うん。もうエルゴンちに行かなくていいんだ」


「本当に?」


環奈は嬉しくて涙が零れた。


「ああ、オマエは俺だけのモノだ。あんなヤツにヤらせてたまるか」


康介は環奈を引き寄せて抱きしめる。


「嬉しい。アタシは柴田くんだけのモノだよ」


二人はまた激しく、唇を求め合った。


「ねぇ」


「ん?」


「ところでアタシのも、自動でタップされてるのかな?」


「えっ、それは聞いてないけど……。すぐにメールで確認してみる」


康介はベッドから下りると、もう一度リビングに向かった。
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