生贄投票
『つうかさぁ、オマエ入山と上手くいったのか?』


「え?」


『エルゴンのスマホを奪って逃げるってことは、入山の為に何とかししやりたかったんだろ?』


「それは……まぁ」


『そっか、まぁ頑張れよ』


「ちょ、オマエこそ今治と頑張れよ」


『ぅっ……いや、俺はそんなんじゃ』


「そうか? まぁいいけど、それよりさぁ、入山のにはボットって設置出来ないの?」


『悪い。他のヤツらのは簡単に組み込めるんだけど、入山のは昨日からずっとやってるんだけど全然ダメなんだ』


「そっか……」


『もう一度やってみるけど、あんまり期待しないでくれ』


「分かった」


康介は気落ちしたまま電話を切った。
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