生贄投票
みんなの心証を悪くするのは得策ではないのに、冷静になれなかった。
「何ですって! アンタが死ぬまで終わらないんでしょ!」
ところが、それに対して、涼花も負けずに言い返す。
「オマエら止めろって言ってるだろ!」
藤本が怒鳴って、その場は何とか収まったけど、クラスの中はずっと空気が重いまま一日が過ぎた。
その後も明里は、まるで選挙前の政治家のように、クラスのみんなに今夜の投票を涼花に入れるように訴えたけど、逆にそのことで反感を買ってしまったような気がする。
明里は精神的にどん底の状態で、深夜を迎えた。
スマートホンの時刻が0時を回る。ところが、あの画面が現れない。
一分経ち、二分経っても画面は変わらないままだった。
「何ですって! アンタが死ぬまで終わらないんでしょ!」
ところが、それに対して、涼花も負けずに言い返す。
「オマエら止めろって言ってるだろ!」
藤本が怒鳴って、その場は何とか収まったけど、クラスの中はずっと空気が重いまま一日が過ぎた。
その後も明里は、まるで選挙前の政治家のように、クラスのみんなに今夜の投票を涼花に入れるように訴えたけど、逆にそのことで反感を買ってしまったような気がする。
明里は精神的にどん底の状態で、深夜を迎えた。
スマートホンの時刻が0時を回る。ところが、あの画面が現れない。
一分経ち、二分経っても画面は変わらないままだった。