生贄投票
スマートホンの着信音が鳴る。


明里は一度置いていたスマートホンを拾い上げた。


Lineのアイコンが表示されていたので、電源ボタンを押し、画面をスワイプする。


栞からのメッセージだった。


しおりん「12時回ったのに投票画面が来ないんだけど」


(えっ)


来ないのはてっきり、電話番号やメールアドレスを変えた自分だけだと思っていたのに……。


明里はまた不安になった。
< 323 / 827 >

この作品をシェア

pagetop