生贄投票
あの後みんなで話し合って、裏切って違う者に投票したら、

翌週の生贄に選ぶという新たなクラスの掟が出来てしまったから、裏切る者はいないだろうが、


もう二度と、自分の投票した者が死ぬという恐ろしい事態は避けたい。


ましてやそれが、一番の親友だったら、美奈都にはとても耐えられそうもなかった。


涼子の名前にチェックをつけて、投票するボタンをタップした瞬間、美奈都は恐ろしくなって目を瞑る。


次に目を開けたときには、画面には『投票を受け付けた。結果は11月5日の正午に発表する。以上』の文字。


美奈都はすぐに『戻る』と書かれた場所をタップした。
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