生贄投票
学校に向かって家を出たものの、学校までの足取りは重い。


投票をさせる画面が現れて、投票をしたものの、ただそれだけで実際には結果発表なんてないかもしれないし、そうであってほしい。


「ミナト!」


校門まであと少しのところで、名前を呼ばれて振り返ると、入山環奈が手をあげている。


「ああ、おはよう」


「おはよぅ」


環奈が小走りで駆け寄って来て、並んで歩き始めた。
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