生贄投票
修太の自宅に到着すると、美奈都と涼花は目を丸くして驚いた。


「タマ子んちって、大金持ちだったの?」


「すごぉ~い。美奈都玉の輿じゃん」


美奈都と涼花が、大きな家を呆然として見つめた。


「たいしたことねぇよ」


修太はそう言いながらも、少し嬉しそうである。


「最近建ったばっか?」


「ああ、夏休みに引っ越したばかりだよ」


「へぇ~。タマ子のお父さんって、何の仕事してるの?」


美奈都が聞く。


「一応社長ってヤツだ」


それに対して、修太がニヤッと笑った。
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