生贄投票
「スマホのアプリって……」


「うん。色々だよ。RPGなんかも作ったし」


「それって幾ら位儲かったの?」


涼花が目を輝かせて聞く。


「そうだなぁ……今まで作ったのは、どれもだいたい、二千万円くらいにはなったんじゃないかな」


「マジ?」
「嘘!」


美奈都と涼花が目を丸くした。


「うん。まぁだいたいそんなもんだな」


「じゃあ結構儲けてるってこと?」


涼花がさらに食いつく。


「まぁ、会社にしたのは去年だけど、中学の頃から色々考えてたから、まだ開発中のもいっぱいあるぞ」


「タマオ。美奈都と別れてアタシと結婚しない?」


涼花は冗談とも真剣とも取れる言い方をした。
< 489 / 827 >

この作品をシェア

pagetop