生贄投票
「嘘よ! 嘘よ、嘘、嘘、何でアタシなのよ!」


突然叫んで立ち上がったのは、美奈都の斜め後ろの席に座っていた……。



環奈だった。



「おい入山! 授業中だぞ!」


英語教師の桜井が咎める。


「何でよ! 何でアタシなのよ! イアヤぁああああああ」


環奈はそのまま机に突っ伏して、気が狂ったように泣き叫び始めた。
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