生贄投票
「あのなぁ……」


「じゃあとりあえず入籍しようよ」


次から次へと涼花の口から、美奈都にとって意外な台詞が出てくる。


「アホか」


「早くしないと、タマオ次の生贄で死んじゃうんだから。保険金の受取人になれない」


涼花はまたニヤッと笑った。


「おい、マジで怒るぞ」


「そうだよ涼花、確か男の人は18才にならなきゃ結婚は出来なかったはずだよ」


冗談なのか本気なのか分からないけど、美奈都はマジメにツッコんだ。


「ちっ、そうだった」


涼花は残念そうに舌打ちする。


「オマエってマジで怖い。ヒクわ」


修太は顔を引きつらせた。
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