生贄投票
「すみません。ちょっといいですか?」


修太は部屋を出ると、階下に向かって声をかける。


「はい」


ありさの母が、すぐに返事をして二階に上がってきた。


「ちょっとこれを見てもらえますか」


修太はそう言うと、パソコンの画面を見せる。


「これって……」


「ええ、これが先生が書いていたSTARの最終ページです」


「これが……」


ありさの母は、画面を食い入るように見つめた。
< 545 / 827 >

この作品をシェア

pagetop