生贄投票
結局涼花は自宅に戻ってしまい、美奈都は修太と二人で修太の自宅に戻った。


「あらお帰りなさい。ちょっと修太、もしかして彼女なの?」


中に入るとリビングに女性がいて、美奈都に気が付くと目を真ん丸にして驚いた。


「あ、初めまして、同級生の今治美奈都です」


美奈都はすぐに頭を下げる。


「ちょっと修太ったら、いつのまにこんな可愛いお嬢さんと」


修太の母に可愛いと言われて、美奈都は嬉しくなった。


「そうだ! 時間はまだ大丈夫よね?」


「えっ、あ、はい」


美奈都は笑顔を作る。


「じゃあ今日は夕飯を食べていきなさいよ。いいわね」


「あっ、はい。有難うございます」


美奈都は有難い申し出に対し、本気でお礼を言った。
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