生贄投票
駅に着くと電車を待つ間に、修太はもう一度クラスのLineに書き込みをする。


どうせ誰も信じてくれないだろうけど、それでも自分の調べたことを記録しておきたかったのだ。


電車に乗り込むと、並んで腰を下ろす。


「タマ子」


「何だ?」


「伊藤先生うちにいるかな?」


「そうだな……」


修太の中ではその時の場合もシミュレーションしている。


「まぁ、とりあえずは行ってみてからだ」


「そんないい加減な感じで大丈夫なの?」


美奈都はずっと不安でしかたなかった。
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