生贄投票
「じゃあマップを起動してくれ」


「えっ、あっ、うん」


美奈都は言われた通りにマップのアプリを起動する。


「じゃあ、検索のとこに今から言う数字を打ち込んでくれ」


修太はそう言うと、自分のスマートホンを見て、その中の佐伯雅治の数字を読み上げた。


「それでどこかの場所が出る。多分うちの学校のはずだ」


「あっ、本当だ。うちの学校だよここ」


「やっぱりな。たぶんこの数字は、地図上の北緯と東経で、みんなが死んだ場所を表してるんだと思う。ちなみにもう一回数字を言うから打ち込んでみてくれ」


「うん」


修太は次に高橋明里の数字を読み上げる。


「あっ、やっぱりそうだよタマ子」


美奈都の地図に現れたのは、明里の死体が見つかった橋の下の辺りだった。
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