生贄投票
「じゃあ良いんだよね?」


「あ、ああ、うん」


「良かった。ねぇ、今夜は大丈夫?」


「ぅ、うん」


「うちね、パパは単身赴任で後半年は帰って来ないし、お姉ちゃんは遠くの大学に通ってて、ママも今夜から彼氏とお泊りだから誰もいないんだ」


「彼氏?」


「そぅ、パパが単身赴任でいないことをいいことに、ママったら彼氏を作ってるんだ。私にはバレてないつもりらしいけど、分かるよ。娘だもん」


「そ、そう」


「まぁ、そういう私もママに似ちゃったみたいで、男の人がいないとダメなんだよね」


怜はウインクした。
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