生贄投票
「どこ行ってたの?」


教室に戻った怜に、美奈都が心配そうな顔をする。


「心配したぞ」


涼花もニヤッと微笑んだ。


「有り難う」


怜はホッとした。やはりこの二人は信用出来る。


「それより大事な話があるの」


「何?」


すぐに涼花が食いついてきた。


「放課後残っててくれない」


「え?」


「お願い」


「うん。分かった」


涼花と美奈都が二人とも頷いてくれた。
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