生贄投票
「先週の投票の時2票しか入ってなかった晃司に、今週は11票も入ってたでしょ?」


「うん……。で?」


彩奈が続きをせがんだ。


「それで思ったの。誰かが票を操作してるって」


「えっ、操作って何で?」


美奈都が割って入った。


「それはもちろん、生き残るためによ」


「でも、何で? 最終的には全員死んじゃうんじゃないの?」


彩奈が口を開く。


「それは分からないけど、じゃなかったら急に11票も入るわけないと思うの」


「それはそうだよね……」


彩奈が頷いた。
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