生贄投票
「まずこっち側に書いてる9人が私たち」


「ああ、それは分かる」


「昨日クラスの過半数を確保出来れば、三年生になるまで生き残れるっていう話をしたわよね」


「ああ」


「そして投票は後13回」


「うん。で?」


「まぁ残りの投票回数を云々というよりも、残った生徒数が17人になったとき、私たち9人が生き残っていればいいってことだよね?」


「そりゃまぁ、そうなれば過半数を常にキープ出来るから、間違いなく生き残れるけど、この状態のまま、俺たち以外を6人連続で生贄に選ぶのは、かなり至難の業だぞ」


勇作が怜の顔を見た。
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