生贄投票
「至難の業かなぁ……」
「そりゃそうだろ。相手はすでに11人で徒党を組んでるんだぞ。どっちにも属してない残りの四人をいかにこっちに引き込めるかだけど、生き残れるのが10人って限定されてるんだから、仲間に出来るのは一人だけだし……って、何だよ?」
普段見慣れない怜の意地の悪そうな顔に、勇作は驚いた。
「前回晃司に投票したのは11人。でも、美姫と聖佳は実は単独なの」
「え?」
「投票を操作して晃司に入れたのはこの9人」
怜は紙に書いてある名前を指さした。
「そしてそれを行った首謀者は茂木しおりだよ」
「えっ、しおりんが? 何で?」
涼花が驚いて声をあげる。
「昨日聞いたんだよ」
「誰に?」
「えっと……誰だったかな? 確か松井くんだったような気がする」
怜は宙に視線を泳がせて思いだしながら答えた。
「そりゃそうだろ。相手はすでに11人で徒党を組んでるんだぞ。どっちにも属してない残りの四人をいかにこっちに引き込めるかだけど、生き残れるのが10人って限定されてるんだから、仲間に出来るのは一人だけだし……って、何だよ?」
普段見慣れない怜の意地の悪そうな顔に、勇作は驚いた。
「前回晃司に投票したのは11人。でも、美姫と聖佳は実は単独なの」
「え?」
「投票を操作して晃司に入れたのはこの9人」
怜は紙に書いてある名前を指さした。
「そしてそれを行った首謀者は茂木しおりだよ」
「えっ、しおりんが? 何で?」
涼花が驚いて声をあげる。
「昨日聞いたんだよ」
「誰に?」
「えっと……誰だったかな? 確か松井くんだったような気がする」
怜は宙に視線を泳がせて思いだしながら答えた。