生贄投票
「っていうか、妃佳里のことは分かったけど、どうやって一日でこいつら五人も殺せたの?」


一瞬沈黙が訪れた後、涼花が切り出した。


「昨日学校で話したのよ」


「何を?」


「うちに来てほしいって」


「五人に?」


「そう」


「そういえば、休み時間のたびにいなかったよね?」


「そう。そのときにね。私セックス依存症だから、晃司がいなくなって相手がいなくなったから、代わりに相手してほしいって言ったら、全員バカみたいにのこのこやって来たんだよね。信じられないでしょ? 脳みそクサってるよコイツら」


「怜ちゃん……」


みんな黙ってしまった。
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