生贄投票
「何で……?」


「何でか知りたい?」


「ぅ、うん」


「松井くんがね。教えてくれたの」


「ま……」


教えたって何をだろう? まさか私たちがグループを作っていることをだろうか?


怜は言葉を切って、ずっと見つめてくる。


「教えたって何を?」


「え~~~と何て言ってたかなぁ~~~。もう一度聞きたいんだけど、松井くんもう死んじゃってるからなぁ……」


栞の背筋を冷たいモノが流れた。
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