生贄投票
怜は小嶋真紀の自宅近くに行くと、栞のスマートホンから連絡を入れる。


真紀はすぐに出て来ると返信してきた。


しばし待っていると、真紀が自宅から出て来て、待ち合わせの場所に向かい始める。


怜はしばし尾行を続け、人通りのない路地のある場所で声をかけた。


「コジマキ」


「え?」


真紀が振り返る。


「怜ちゃん? 何でこんなとこに?」


「しおりんに呼び出されたんだ」


「えっ、そうなの?」


小嶋真紀は眉をひそめた。
< 729 / 827 >

この作品をシェア

pagetop