生贄投票
いよいよ後1分を切った。
今回はどうせ中村雄次郎の自薦立候補だろうから、投票するときも幾分気が楽だ。
でも、出来ればこのまま一生来てほしくない。
そう期待しているけど、期待を裏切られたときのショックを思うと、過剰な期待をしないようにしなければと思いつつ、やっぱり期待してしまう。
壁の時計の秒針を見た。
電波時計だから正確なその時計の秒針が、12の数字を越えている。
美奈都は一瞬目を瞑り、一呼吸置いてからゆっくりと目を開けた。
スマートホンの画面は、涼花とのLineのやりとりのまま。
もう一度スマートホンの時計を見つめる。
間違いなく、4月1日の0時0分41秒だった。
今回はどうせ中村雄次郎の自薦立候補だろうから、投票するときも幾分気が楽だ。
でも、出来ればこのまま一生来てほしくない。
そう期待しているけど、期待を裏切られたときのショックを思うと、過剰な期待をしないようにしなければと思いつつ、やっぱり期待してしまう。
壁の時計の秒針を見た。
電波時計だから正確なその時計の秒針が、12の数字を越えている。
美奈都は一瞬目を瞑り、一呼吸置いてからゆっくりと目を開けた。
スマートホンの画面は、涼花とのLineのやりとりのまま。
もう一度スマートホンの時計を見つめる。
間違いなく、4月1日の0時0分41秒だった。