生贄投票
とっさに隣の準備室に隠れようかとも思ったけど、絶対に間に合いそうにない。


どうすることも出来ずに、緊張して身構えていると、ガラガラとドアが開いた。


「よぉ」


入って来たのは玉森修太だった。



「ちょ、もう、脅かさないでよ~タマ子~」
「ちょっとタマぁ~」
「焦ったぁ~~。もう勘弁してよタマ」


三人は同時にホッとして、修太に文句を言う。


「えっ、何で?」


修太は何で責められたのか分からなくて、すぐに聞き返した。
< 83 / 827 >

この作品をシェア

pagetop