スクール・キラー お嬢様の秘密
☆☆☆
「……ンッ」
小さく呻き声をあげて起きると、部屋の中は真っ暗だった。
重たい瞼を開けて、ベッド近くに置いてある目覚まし時計を見る。
時刻は、22時。
…随分寝たな、俺も。
上半身を起こすと、眠気はあったけど空腹感はなかった。
昼飯以来何も食べていない。
…てか、食べる気にもなれなかった。
「……ハァ」
この先俺は、どうやって過ごせば良いのだろうか?
未美子ちゃんと佐山は一緒に居たけど、いじめはどうなったのだろうか?
未美子ちゃんがああして地味な格好をしているのは、“スクール・キラー”を捕まえるため。
……俺は、同じよう学校へ行けるのだろうか?
“アイツら”みたいに、どこか連れてかれるのだろうか?
“スクール・キラー”。
父さんと母さんの秘密・母さんからの壊れたキモチ・周りの奴らからのいじめ。
血塗られた過去と、俺の醜く歪んだ心のせいで生まれた、
いわば俺の“心の中に潜む悪魔”。
俺が、
俺自身が、
“俺”を壊したんだ―――…。