スクール・キラー お嬢様の秘密
君へ向けての真終章
☆美海side☆
真宮くんが屋上を出て行ってから、どうしたのかわからない。
ただ気が付いたら、自分の部屋のベッドの上で、涙を流していた。
真宮くんと別れたのは、夕方だったと思うけど。
やっと涙が止まって時計を確認したら、朝の6時だった。
夜の間、あたしはずっと泣いていたみたい。
…涙って、本当沢山あるんだなぁと感心してしまった。
学校には行っている。
いじめはピタリと止んだ。
妙子や里沙と親しくなったからかもしれない。
何だか、アッサリいじめは止んだ。
あたしが、真宮くんと仲良くしていたから。
妙子たちはあたしをいじめた。
妙子は以前真宮くんたちからいじめに合っていた。
過去を隠して生きる彼が許せなくって。
歪んでしまった妙子の憎悪は、あたしへ向いてしまった。
妙子から聞いて、驚いた。
いじめは、本当にいけないことだと思う。
いじめられている側は辛いし。
その人が持っている人格を、壊しかねない。
その人の人生を狂わせることも可能だ。
真宮くんが、過去にしてきたことのように。
転校して行った人たちは、深い心の傷を負ったはずだ。
真宮くんに何があったか知らないけど。
やっぱりいじめは、何があってもどんな理由があってもやってはいけない。
立派な、
犯罪だと、あたしは思う……。