スクール・キラー お嬢様の秘密
「真宮くん……」
罪にはならなくても、いじめは立派な犯罪。
例え直接手を下してないにしても、指示を出していただけでも、立派な犯罪。
…そんな“犯罪”に手を染めていた彼を、
あたしは、好きになってしまった。
信じていたい気持ちが、どこかにあるんだ。
真宮くんの優しさを。
行動を。
笑顔を。
駄目かな…?
彼を好きになっては、駄目?
あたしを散々罵り、オメデタイ頭だと言った彼を、信じちゃ駄目?
「…ふっ…うぇっ…うああん……!」
やっと泣き止んだのに。
まだ涙がもりもり溢れてしまう。
こんなに泣き虫だったっけ?あたし。