スクール・キラー お嬢様の秘密
「み…み…つる…?」
「……馬鹿だよね、未美子ちゃんは」
「ふぇっ!?」
いきなりの馬鹿発言!?
美海の脳内は、全てにおいてついていけなくなった。
「何で、僕から離れようとしないの?
どうして、何を言っても僕から離れないの?」
抱きしめられているから、美海から美弦の顔は見えないけど。
耳元をくすぐる美弦の声は、どことなく震えていた。
「本当、未美子ちゃんは馬鹿だよ。
本当に、馬鹿。
信じられないほど、馬鹿。
あり得ないほどの、馬鹿だよ」
み、美弦…?
馬鹿馬鹿言われ、美海は少しだけカチンと来ていた。
「でも、そんな馬鹿を好きになった僕も、馬鹿だよね。
自分で自分が信じられないよ…まったく」
クイッと優しく美海の肩を押し、美弦と美海の体が離れた。