スクール・キラー お嬢様の秘密







今日の放課後、美弦はお父さんの家へ引っ越す。

高校からもあたしの家からも近い場所。

一緒に学校行こうって約束もしたんだ!




美弦のお父さんに、昨日会った。

美弦に似た、かなりダンディと言う言葉が似合いそうな人だった。

久しぶりに会った息子に感激して、涙していて、それを見た美弦が慌ててた。

お父さんはあたしと美弦が付き合うことを、許してくれた。

正直大丈夫かなって不安はあったけど、あたしなら美弦を任せられるって言ってくれたんだ。

それが自信に繋がった。





これからあたしたちには、数々の困難があると思う。

だけど、あたしは何度でも乗り越えて行けると信じている。

隣に美弦がいて、笑ってくれている限り。






「じゃあ、行こうか」

「うんっ」




美弦の新しい住所を聞いたあたしたちは、手を繋いで校舎へ向かう。

何があっても、生きていけるはず。




「そういえば美海。
まだ『いじめ防止委員会』は続けているの?」

「うん。
ただ、転校とかはしないよ。
卒業まで過ごすことになってる」

「そっか」






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