スクール・キラー お嬢様の秘密







正直、『いじめ防止委員会』はなくなることがないと思う。

嫉妬という感情がなくならない限り、きっといじめは続いて行く。




だけど、誰かがきっと傍にいるのなら。

何度でも乗り越えていけると思う。

誰か1人が隣にいるだけで、こんなにも幸せだと思えるのだから。




困っている人が周りにいるのなら。

勇気を出して手を差し伸べてほしい。

きっと周りから何か言われるかもしれないけど。

その人にとっては、大きな希望になるはずだから。




あたしはそれを、

忘れないで生きたい。







「そういえば美海。
今日の数学の宿題、やってきた?」

「……あ」

「あ?
…もしかして、やっていないの?」

「ご名答っ!」

「そんなドヤ顔しないで。
教室行ったらやるんだよ」

「う~。
わ~か~ん~な~い~よ~!」

「僕が教えてあげるから」

「神様仏様美弦様っ!」

「何を勘違いしているの?
僕は教えるだけ。
やるのは美海だからね」

「が、頑張りますっ!」






風が吹いて、あたしは空を見上げた。

青空が、いつものように輝いていた。







【END】








< 223 / 225 >

この作品をシェア

pagetop