スクール・キラー お嬢様の秘密
結局その日の授業は、先生が誰も使っていない机を持ってきてくれて、それを使って授業を受けた。
あたしの机は、先生が持って行くと言っていた。
そして、授業を終え、あたしは帰ろうとしていた。
…彼女たちに、話しかけられなければ。
「ちょっと良いかしら?久我さん」
腕を組んで偉そうに立つのは、妙子と里沙。
他の取り巻きたちはいないみたい。
…まぁ、人数は少ない方が良いから、楽なんだけど。
あたしは無言で頷いて、妙子と里沙について行った。
連れて来られたのは、王道中の王道、体育館裏。
人気(ひとけ)がなくて、雑草伸び放題で、ジメッとしている。
…呼び出すには、良い場所だろう。
「久我さん、1つ聞きたいんだけど…」
…聞きたいこと?
何だろう。
質問の内容によっては、答えてあげよう。
ちょっと上から目線な言い方かもな…。
まぁ、良いや。