スクール・キラー お嬢様の秘密
☆☆☆
「おはよ!ミミちゃん!」
「あっ…おはよう!」
ポンッといつも通り肩を叩かれて。
あたしは思わず目を逸らしてしまった。
「ん?
その絆創膏、どうしたの?」
口元につく、絆創膏を見ながら聞かれた。
絆創膏を見える位置に貼ったのは、ここだけ。
あとは腕とか、足とか、制服で隠せるような場所ばかり。
「昨日…切っちゃったの」
ヘヘッと笑ってみせると、真宮くんは不思議そうに首を傾げた。
…傾げる理由、わかるな…。
唇の部分切るなんて、珍しいもの。