スクール・キラー お嬢様の秘密
第6章 バレた正体
「…………」
「…………」
お互い無言のまま、教室へ向かう。
いつもは、他愛もない会話をしているっていうのに。
お互いの気持ちを知れたからか、いつも以上にドキドキしちゃって。
…普通に会話が…出来ないっ……!
「……あっ」
ふと、無言だった真宮くんが声を発した。
そして、立ち止まる。
…あたしも、真宮くんの視線の先を追った。
廊下に投げ出された、机。
昨日は壁沿いに放置されていただけなのに、今日は違う。
机は立っていなくて、横倒しになっていた。
「……何だよ…アレ…」
真宮くんは走り出し、机を起こした。
同時に、机にはいっていたモノが落ちてくる。