スクール・キラー お嬢様の秘密
第8章 見つけたよ
☆里沙side☆
「俺を見つけるって…?
へぇ…面白いこと言うじゃん、あの子も。
久我山美海さん……?」
リサの目の前で、ニタニタ気味悪い笑みを浮かべるアイツ。
リサが下から見ているのを知ると、アイツはリサの顎をクイッと上に持ち上げた。
…こんな奴に顎クイされても、ときめきなんて感じない。
感じるのは、底知れぬ恐怖だけ。
「良い加減教えてよ。
アイツが、佐山妙子が、あの子をいじめる理由を」
「……」
「何?
こんなにボロボロになっても、何も言わないつもり?」
無理矢理顎を持たれ、上を向かされる。
喉がしまって、思わず咳が出た。
「良い加減全部話しちゃってよ。
それとも、俺に隠し事出来るのかな?りーちゃんは」
「その呼び方…やめてよ!」
顎を持ち上げる手をバシッと叩くと、バシッと頬を叩かれた。
リサは再び、裏庭に倒れこんだ。