スクール・キラー お嬢様の秘密
血は出ていないけど、頬が痛いのには変わりない。
…まだ、マシになった方だけど…。
「りーちゃん…。
良い加減話してよ。
話してくれれば、解放してあげるよ?」
「話さない。
解放して」
はぁ…。
心の中で溜息をつく。
そこへ、スマホのマナーモードが鳴った。
「見ても良いよ」
何でコイツの許可なんて取らないと駄目なの。
そんなことを心の中で呟きながら、通話ボタンを押した。
「もしもし?」
『……里沙?』
「あ、妙子ォ!」
思わず笑顔になった。
やっぱり妙子は、リサの大事な親友だな。
『こんな遅くにごめんね。
お願いがあるんだ』
「どうしたのぉ?」