ラブライブ! After School Diary
9年前
解散してから早半年。穂乃果達は卒業後の進路について迷っていた。
「私はデザイナーの専門学校に行くことに決めたんだー」
明るい声で南ことりはそう言った。
「私ですか?私は大学に進学しようかと…実は学校から推薦をもらいまして、その入試が来月なのです」
園田海未は落ち着いた雰囲気のままそう答えた。
「穂乃果ちゃんは?」
ことりは聞いた。しかし穂乃果の顔はボーッとしたままで教室から外を眺めている。ここ最近ずっとこんな感じである。

『自分が本当にやりたいことってなんだろう?』

穂乃果は自分に問っていた。
あの日、あの時に後悔はない。解散することはみんなツラかっただろうが納得のいく形でした。しかし、あの日以降、心にぽっかりと穴が空いたように燃え上がるような気持ちが湧いてこないのだ。
「ねぇー穂乃果ちゃん!」
「あっごめんごめん」
「穂乃果、最近ずっとボーッとしてますね。何を悩んでいるのです?」
「実はー…」
穂乃果はことの詳細を打ち明けた。
話を聞いた2人はじーっと考えていた。
そしてそっと海未は穂乃果に言った。
「穂乃果のいいところは何も考えず素直にやりたいことをやるところです。今、悩んでいるようですが、実はやりたいことがあるのに、それについて考えこんでしまっているからです。考えるなとは言いませんが、自分の気持ちに素直になってみる必要がありますよ」
その言葉に続けてことりが
「あっ、ねぇねぇ!今日少し部活に顔出しに行かない?」
と言う。
久しぶりにみんなに会いたいと思った穂乃果達は放課後、屋上へ向かった。
< 2 / 2 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

公開作品はありません

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop