はちみつレモン
塾では事前にテストを行い成績順でクラス分けされていた。

教室の前に貼られてる紙に3人の視線が集まる。

「あたしと初美はBだ!」

郁が嬉しそうに言う。


「ゲッ…俺だけCじゃんか…」

直哉は小さく舌打ちした。


「まぁ、頑張りなよ!」

そう言って郁は直哉の背中をバシバシと叩いた。


「本当に乱暴だなテメーは!」


そんな二人のやり取りを私はただ見ていた。



そして私と郁はBクラスに足を踏み入れた。


既に来ている生徒たちは机の上に教科書を広げ予習をしていた。


「先が思いやられるね」

郁が私の肩をぽんと叩いて苦笑い。

教科は数学、英語、理科、社会、国語の5教科。


初日は最初に教科ごとの先生からの挨拶があった。


どうでもいい…そんな風に思っていた。

数学担当の先生から順に教室に入り挨拶をしていく。

塾だけあって、比較的若い先生が多い。

それでも興味なんてこれっぽっちもなかった。


そして私の苦手な教科の社会の先生が入ってきた。

私はしばらく目が離せなかった。
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