暴走族と少女
ガチャ

中に入ると翠也はソファーの上で寝ている。手には包帯を巻いていた。それが、無性に心に突き刺さる。

「…………ごめんね。」

涙が出そうになった。自分が頼ったばっかりに、皆が怪我をしたんだ。私は、此処には居ちゃいけない。

帰ろうと思い足を返した時だった。

ガシッ

右手を捕まれた。

翠「何処行くの?」

「皆の所だよ。」
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