暴走族と少女

それから、叔母さんが何があったのかを聞いてきた。俺は、一部始終話したよ。そしたら叔母さんは涙を流すんだ。

叔「何で日夜乃の気持ちがわかってあげられないの？日夜乃は学校でも虐められてた………なのに、何で家でも誰も味方になってあげる人が居ないのよ！！」

その時、初めて知った。ずっと、一緒に居たのに……何一つ俺には話してくれなかったんだ。

叔「あんた達は人の命を見殺しにしようとしたんだ！」

そう言われたよ。ごもっともだ。何も言い返す言葉なんかない。どんなことがあってもそれはヒヨのせいじゃない。


叔母さんはヒヨを引き取った。俺とヒヨは離れることになった。小さい頃から一緒に居たのに離れることなんて初めてだった。