暴走族と少女
「私、乗れない。」

そう言うと、ひょいっと乗せてくれた。

翠「軽いな。」

「そんなことないよ!?」

翠「そんなことあるから言ってるんだろ。」

「それより、このバイクって翠也さんのなの?」

翠「そうだけど。それと、さん付けしなくていい。他の皆もな。皆、日夜乃と同い年だし。」

「分かった。」

初めて翠也に名前で呼ばれた。
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