暴走族と少女
「逃げてることぐらいわかってるよ!だけど、逃げないと私を守れないの………逃げないと、私の心が壊れちゃうの!」

私の口から紡がれた言葉は悲痛の叫びだった。

「もう、嫌なの。嫌われるのも置いてきぼりにされるのも。もう、嫌!」

夏「ヒヨ………」

悲しそうな顔をする夏刃。

ギュウッ

翠也に抱き締められる。

翠「嫌わない。約束する、嫌わないし置いてきぼりなんかしない。だから、帰ろう。こんな所、日夜乃には似合ってないよ。」


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