愛の音〜ainone〜
2年も付き合うと
外出も減り家でまったり過ごす事が増えていく。
付き合い始めの頃みたいに
いろいろな所へ行きたい。
マンネリの馴れ合いだけは避けたいと思ってわたしから提案した。
久しぶりのショッピングデートに
足取りは軽くなる。
隼人の車に乗り込み出発。
土曜日の国道はやっぱり渋滞で
なかなか前に進まない。
「あっ!そういえばさ
隼人この前の火曜日、
仕事の後なんでメールの返事遅かったの?」
「えっ?遅かったっけ?」
「遅かったぁ!!」
「また何か疑ってんのか?」
呆れて笑う隼人の横顔を
ジッと見つめた。
「疑わしい行動をするから
疑われるんだよ!」
「疑われるような事なんにもしてねぇよ~」
わたしの悪い癖。
すぐ疑って問い詰める。
そんなめんどくさいわたしを
隼人はいつも笑って許す。