【短編】龍くんと南ちゃん
平良さんが相手選手を交わしながら、龍くんにパス。それを龍くんが直ぐさま切り返す。
龍くんに引きつけられて、平良さんはノーマーク。
ピーッ!
シュートがゴールに吸い込まれる。
ピピーッ!
辺りは歓声の渦。2‐0で龍くん達のチームの勝利だ。
フィールドで龍くんは仲間と抱き合って喜んでる。
嬉しい~!凄い嬉しい!
龍くんよかったね、頑張ったね!
感動で胸がいっぱいだった。
『では、本日大活躍だった片岡選手にお話を聞いてみたいと思います』
インタビューが始まった。今日は龍くんみたい。マイクが向けられる。
キャーッと上がる歓声。
『おめでとうございます』
「ありがとうございます」
『片岡選手は入社後半年で早くもレギュラー、更にそのルックスでファンの心をがっちり掴んで離さない訳ですが、今日はフリーキックを見事決め、更に好アシストで得点に繋げた……勝利のこの喜びを、まずどなたに伝えたいですか?』
「そうですね……」
ハンカチで目元を拭いながら、うんうん…とインタビューに聞き入っていた私はふと気付いた。
龍くんの視線がこっちを向いてる事に……
「リュウがまたこっち見てる!」
喜んでいる隣りの女の子達。
「俺がこうやって最高のコンディションでサッカーやってられるのも、全ては全面的に理解して支えてくれてる妻のおかげです。だから……」
龍くんがこっちに向かって、スッと手を上げた。
「今日、ここに応援に来てくれてる妻に最初に伝えたいですね」
途端に歓声と悲鳴が入り交じる観客の声に会場が揺れた気がした。
「ヤダー!やっぱりリュウ、結婚してたんじゃない!」
そんな声があちこちから飛び交う。
「あら、龍弥くんやるじゃない♪」
満足そうに喜んでる璃乃さん。呑気に構えてる場合じゃないですよ~。
龍くんに引きつけられて、平良さんはノーマーク。
ピーッ!
シュートがゴールに吸い込まれる。
ピピーッ!
辺りは歓声の渦。2‐0で龍くん達のチームの勝利だ。
フィールドで龍くんは仲間と抱き合って喜んでる。
嬉しい~!凄い嬉しい!
龍くんよかったね、頑張ったね!
感動で胸がいっぱいだった。
『では、本日大活躍だった片岡選手にお話を聞いてみたいと思います』
インタビューが始まった。今日は龍くんみたい。マイクが向けられる。
キャーッと上がる歓声。
『おめでとうございます』
「ありがとうございます」
『片岡選手は入社後半年で早くもレギュラー、更にそのルックスでファンの心をがっちり掴んで離さない訳ですが、今日はフリーキックを見事決め、更に好アシストで得点に繋げた……勝利のこの喜びを、まずどなたに伝えたいですか?』
「そうですね……」
ハンカチで目元を拭いながら、うんうん…とインタビューに聞き入っていた私はふと気付いた。
龍くんの視線がこっちを向いてる事に……
「リュウがまたこっち見てる!」
喜んでいる隣りの女の子達。
「俺がこうやって最高のコンディションでサッカーやってられるのも、全ては全面的に理解して支えてくれてる妻のおかげです。だから……」
龍くんがこっちに向かって、スッと手を上げた。
「今日、ここに応援に来てくれてる妻に最初に伝えたいですね」
途端に歓声と悲鳴が入り交じる観客の声に会場が揺れた気がした。
「ヤダー!やっぱりリュウ、結婚してたんじゃない!」
そんな声があちこちから飛び交う。
「あら、龍弥くんやるじゃない♪」
満足そうに喜んでる璃乃さん。呑気に構えてる場合じゃないですよ~。