Focus

「俺にも、ですか」

「そうよ」


ゆっくりと沙那さんは頷いた。


「ちっとも女の子の気持ちがわからないんだなーって」


「わかったら苦労してないですよ、俺」


沙那さんの気持ちなんて全然、わからない。

< 109 / 229 >

この作品をシェア

pagetop