いい加減な恋のススメ




「ん?」


何これ、モソモソと布団の中で足を動かしてみると確かに何かに足が触れるのだ。一瞬枕か何かかと思ったがそれはシーツのような滑らかな表面とは違い、そして何やらしっかりしたものだった。
そして私は何かの違和感に気付き始める。あれ、私の部屋のベッドってこんなに広かったっけ?どう考えても今自分がいるベッドはシングルベッドのようには思えないのだ。

広さはというと隣にもう1人くらい眠れるぐらいの……


「っ……」


まさかと思い、私はバッと隣に目を向けるとそこにはこんもりと膨らむ布団の山があった。恐る恐るそれを上から撫でるとそこに何かが入っている異物感を確認できた。

まさかっ、そのまさかだ!


気が付けば全く今いる部屋は私が住んでいる部屋と似つかわしくないじゃないか!ここは一体どこなのだ!
そしてそうこうしている内に私は最も重要なことにも気が付いてしまったのだ。

今日寝ているとき、何か凄く肌に当たる木地が気持ちいいなと思った理由がそこにはあった。私は全く何も布を身に付けてはいなかったのだ。
ゆっくりと布団の中に手を突っ込んで自分の体をまさぐる。うわぁ、下もつけていないじゃないか!

つ、つまりこの今まで見てきたことを総合してこの場所がどこなのかを突き詰めるとまず疑われるのは……

ラブ……



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